イタリアワインはイタリア全土の20州で造られますが、各州の代表的なワインがございます。
代表的なワインはDOCG・DOC・IGTといった原産地呼称保証など認定されているものがあり、一般的に品質が高いといわれております。
また各規定があり、使用されるブドウ品種は決まっており、やはりその土地で造られるブドウが主です。
そのブドウの特徴は海に囲まれた半島であるイタリアの地形、気候から生まれます。
≪ベーシックコースでは、代表的なイタリアワインを各州、地域を分けてご紹介します。≫
よくイタリアワインはフランスワインよりも勉強が難しいといいますが、それはフランスと違って、イタリア全域で造られ、種類豊富なブドウが育つからです。
授業では、エリア毎に系統立てて見ていきますので、整理して理解することができます。
そして何と言ってもイタリア人の気質である陽気さ、創造性が更に個性を作っています。
【基礎コース】イタリア各州のワイン Base~ Corso sui vini regionali
【プログラム】 ※各回テイスティング 4種類づつ行います。
1) ピエモンテ州、ヴァッレダオスタ州、ロンバルディア州、エミリアロマーニャ州
2) トレンティーノ-アルトアディジェ州、ヴェネト州、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州、リグーリア州
3) トスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州、ラツィオ州、
4) アブルッツォ州、モリーゼ州、カンパーニャ州、プーリア州 バジリカータ州
5) カラブリア州、シチリア州、サルデーニャ州
【講義内容】
-各州の生産地域の土壌や気候
-ワインと関連する歴史背景
-そのエリアの特徴、栽培されるブドウについて
-そのブドウから造られる代表的なワインをご説明します。
【テイスティング】
その地域の代表的なワイン各4種類を実際にテイスティングします。
テイスティング方法について説明、表現方法は、イタリア語と日本語併記の表を見ながらロジックに分かり易く案内しますので安心です。
ワインはお食事と合わせることで、ワインもお料理も更に美味しく、相乗効果を生む力があります。
イタリアワインはイタリア全土20州で造られますが、各州の代表的なワインがございます。
イタリア料理も同様に、各土地に伝統的に作られる郷土料理が沢山あります。
基本的には日本酒が日本料理に合うように、例えばトスカーナの『キャンティクラシコ』と『ビステッカ フィオレンティーナ』 といった代表的な組み合わせ方に見られるように、トスカーナ州のワインはトスカーナ料理に合うものです。それには郷土性を初め、いろんな理由があります。
イタリア料理に興味がある方はこのコースでいろんな郷土料理を知ることができます。
合わせるワインの選び方を学ぶことで、料理がより美味しく、豊かになります。
更に応用編として、イタリアワインと日本料理、またイタリア料理に日本酒や焼酎、他国のワインを合わせたりと、拡がりをもってこのメソッドを汎用して頂けます。
【基礎コース】お食事との合わせ方 Base~Corso di Abbinamento
≪ベーシックコースでは、代表的なイタリアの食材をご紹介します。≫
□ チーズ
□ サルミ(生ハム、サラミやサルシッチャなど)
□ ドルチェ
□ パスタ類
□ お米、ポレンタ、パン
□ キャビア、肉、野菜、茸(トリュフなど)
【プログラム】
1日目) - 食事とワインの合わせ方の感覚分析と技法
( Analisi Sensoriale del Cibo e del Vino、Tecnica dell'abbinamento )
‐ヨーロッパとイタリアの料理史 (Storia della cucina in Italia e in Europa)
-パスタ、パン、ポレンタ、米料理との合わせ方(PANE, PASTE, POLENTA, RISO)
- イタリアのソース、茸、トリュフ、野菜( SALSE, FUNGHI, TARTUFI e VERDURE)
2日目) - イタリアサラミ類、肉、ジビエ料理 (SALUMI, CARNI, SELVAGGINA)
- イタリアチーズ、ドルチェ (FORMAGGI ITALIANI E DOLCI ITALIANI)
各レッスンは講義と、各食材を使ったお料理にワインを実験的に合わせていきます。講義だけでなく、実際に合わせて試飲・試食できますので体感できます。
講義内容は各食材についての製法・特徴・調理方法・イタリアのDOP指定の食材を学びます。
この各食材の特徴をグラフ化する方法を習得します。そこで、ワインの性質と項目ごとに合わせの要素を見ていきます。
最終的にグラフからこのマッチングが正しいかという結果を得ることができます。 実際に試食をして、その結果を体験できるため、とても分かり易いです。
【講師】 Antonella Anselmo (FIS専任講師、ソムリエ、弁護士)
Edoardo Lemme (エノロゴ、FIS専任講師)
ローマを本拠地とするFIS(Fondazione Italiana Sommelier)よりWSA認定講師であり、また、毎年ガイド本に掲載する各生産者のワインを評価する役割も担っております。
Antonella先生は弁護士の資格を持ち、大学で経済学の教鞭を執る教授でもあります。
Edoardo先生は大学で醸造学を学び、エノロゴ(醸造家)として活躍しておりますので、イタリア全土のワイナリーにも詳しく、また最近サルデーニャでご自身のブドウ畑、ワイナリーも始めたそうです。
【ディプロマ 】
基礎コースを修了され、最終試験に合格された方には
WSAイタリアワインソムリエの資格証明書とタストヴァンTastevinとソムリエバッジSpilettaが授与されます。
イタリア政府認可 WSA WorldWide Sommelier Association 会長Franco Maria Ricci直筆の修了証が授与されます。
WSAのイタリアワインテイスティングメソッドの原点は、FISというローマのホテルカヴァリエリに本部を構える歴史的ある団体です。
ワインガイドBIBENDAを発行しております。
【日本で開催されるコースについて】
イタリアでは、52レッスンを約2年かけて開催していますが、今回日本ではイタリアワインの特性だけに特化し、他国のワインやビールなど他のアルコール類、ソムリエのサービスやワインセラーでの取り扱い、醸造の基本についてなどは削ぎ落とし、イタリアワインの特徴を系統立てて学べる上、豊富なワインテインスティング、またお料理との合わせ方についても実践的に学べる仕組みになっております。
よって、日本や他でソムリエを勉強された方にもイタリアだけを重点的に学べます。
【基礎コース】 イタリア各州のワイン Vini regionali
【基礎コース】 お食事との合わせ方 Abbinamento
様